ゴルフのユーティリティって何?おすすめの選び方について解説します!
2022-01-31
ユーティリティとは、30年ほど前に誕生した今あるジャンルの中では一番新しく生まれたクラブ。
ユーティリティはフェアウェイウッドとアイアンの中間の距離を対応するためのクラブで、
打ちやすくてボールが上がりやすく、ミスへの寛容性が特徴となっています。
最近はアイアンのセットが6-7番からのセットになっていることが多いことと、1.3.5Wなどのウッド系クラブとの飛距離差を埋めるためにユーティリティをバッグに入れるゴルファーが圧倒的に増えました。
また、フェアウェイウッドとアイアンの良いところを掛け合わせたようなクラブなので”ハイブリッド”と呼ばれたり、扱いやすく役に立つお助けクラブであることから”レスキュー”と呼ばれたりもします。
ただ、何かと便利なユーティリティですが、
いざ選ぼうと思うと
「種類が多すぎてどれを選んだらいいのか分からない・・・」
「自分の腕前に合ったユーティリティはどれなの?」
という疑問が出てくるかもしれません。
そこで今回は、そんな1~2本持っておくと重宝するユーティリティの選び方について解説します!
Contents
1.ユーティリティについて
ユーティリティは”UT”と略され、ボールを遠くへ飛ばすフェアウェイウッドと、正確にボールをコントロールすることに長けたアイアンの中間に位置するクラブです。
別名をハイブリッドやレスキューともいう、初心者にもおすすめの便利で扱いやすいクラブです。
初心者におすすめ、と言いましたが、プロの間でも普通に使われています。
今回はそんなユーティリティの選び方について解説していきましょう。
1.1.ミスに対して寛容性のあるクラブ
ユーティリティはアイアンに比べてヘッドが大きく重心深度があるために、慣性が高い傾向にありボールをあげやすい構造となってます。
なのでショットが安定しやすく、アイアンと比べてミスに寛容性があるクラブと言えるでしょう。
アイアンより打球を上げやすいので、スイングスピードが足らずにロングアイアン(4番、5番アイアン)ではスピンがかからずに飛距離を出せないような方に、楽に打ててグリーンに止まるような高いボールを得る目的に使えます。
また、フェアウェイウッドに比べて抜けが良く強い打球を打ちやすいので、打球が弱くなりがちな方にもおすすめのクラブと言えます。
1.2.ユーティリティは何本必要?
クラブの本数は14本と決まっています。
アイアン が6番からと仮定して、ウッド系がドライバー、3W、5Wの3本を入れるとした場合、多くの場合20-24度のロフト角のユーティリティー2本を入れるのが一般的です。経験者は、ラウンドするコースにより、ロングアイアンとユーティリティーをスイッチしてバッグに収めます。
アマチュアや女子プロゴルファーは、ロングアイアンを抜いてユーティリティに変えていることが一般的でしょうか。
ロングアイアンは少しでもダフッたり芯を外してしまうと、それだけで飛距離がガクンと落ちてしまいます。
ロングアイアンを使う距離は200ヤードくらいが多いですが、もしミスショットをしてしまうと100ヤード以上残してしまうこともザラにあります。
しかしユーティリティにならミスへの寛容さからそこまで飛距離を落とすことがないので、最低でもグリーン周りくらいまでは持っていけるでしょう。ロングアイアンに比べて安定してスコアを刻んでいけるのです。
2.ユーティリティの選び方
ユーティリティはヘッドの形やシャフトの素材などの要素によっていくつかの種類に分類されます。
それぞれ打てる打球の質に特徴が出ますので、自分の得意・不得意やユーティリティそのものの特徴から考えて、自分に合った1本を選べるようにしましょう。
2.1.ヘッドの形状で選ぶ
ユーティリティにはヘッドの形がウッドに似ているウッドタイプと、アイアンに似ているアイアンタイプの2種類が存在します。
この2種類の大きな違いは、”弾道”にあります。
ウッドタイプは打球を高く打ち上げることができ、アイアンタイプは強い打球を前に飛ばすことができます。
ウッドタイプは”高弾道”、アイアンタイプは”強弾道”と覚えておきましょう。
今はプロゴルファーの間でもウッドタイプを使う人が多くなっており、アイアンタイプのユーティリティは数自体が少なくなっています。しかし、線たkは
2.2.番手(ロフト)の角度で選ぶ
ユーティリティを選ぶ時は、クラブのロフト角で選ぶ方法があります。
ロフト角についての詳しい説明はここでは省きますが、「ロフト角が大きいほどボールが高く上がりやすい」と覚えておいてください。
クラブを見ると、#3(20°)のように番手とロフト角が書いてあります。
持っているクラブのロフト角の偏りをなくすことで、どんなコースにも対応しやすくなるのです。
例えばあなたの5番ウッドのロフトが18°、5番アイアンのロフトが24°なら、ユーティリティのロフトはその中間の22°位を選ぶといいでしょう。
目安は、ロフトがフェアウェイウッドより2°~4°大きく、アイアンより2°~4°少ないものを選ぶことです。
2.3.シャフトの素材で選ぶ
シャフトの素材によっても、ユーティリティの使い心地は変わってきます。
カーボン製のシャフトは実は硬いのですが良くしなり、軽量なので飛距離を出すのに向いています。
ウッドタイプのユーティリティと組み合わせることで効果を発揮するでしょう。
またスチール製のシャフトはしなりにくく重いため、スイングを安定させることができます。
正確性に優れたアイアンタイプのユーティリティと組み合わせるのに向いています。
クラブの重さのほとんどはシャフトで決まるため、ここを変えると打球やスイングに少なからず影響が出ます。
自分のプレーを振り返ってみて、より適したシャフトを選んでください。
2.4.FP値で選ぶ
FP値とは、フェース(クラブヘッドのボールを打つ面)がどれだけ出っ張っているかを示す値です。
FP値が大きいといわゆる出っ歯な形になり、小さいとアイアンのような形状になります。
FP値が大きいと重心が低くなり、出っ歯な面がボールを拾ってくれるので、水平に近いなだらかなスイングをしても芝から拾い上げてボールを上げてくれます。
ウッドタイプのユーティリティの特徴とかみ合っていますね。
反対にFP値が小さいと、重心が高くなり上から下に振り下ろすダウンブローでボールをとらえることになります。
こうすると強く速い弾道を打つことができるので、アイアンタイプのユーティリティと合わせやすいということですね。
3.おすすめのユーティリティはこれ!
これまでユーティリティの種類、そして特徴について解説してきました。
ただ、いざ自分でユーティリティを選ぼうと思うと、
「種類が多すぎてどれを選んでいいのかわからない!」
「自分に合ったものと言われても、まだ始めたばかりだし・・・」
なんて思われるかもしれません。
そこでここでは、レベル別にユーティリティを選ぶポイントについて解説していきます。
3.1.初心者におすすめのユーティリティ
初心者の方はシャフトをできる限りアイアンの流れのまま素材を選ぶのがおすすめです。
例えば、スチール製のシャフトはしなりにくく、安定しているためボールがとらえやすいという利点がありますが基本的には重量があります。アイアン をスチールシャフトで構成している場合にはその重量フローを維持できます。
また、重量があって体全体を使わないと上手くスイングできないため、初心者の方がやってしまいがちな”手打ち”を防ぐ効果もあります。
また、シャフトの硬さはR(レギュラー)がいいでしょう。
Rのシャフトは少し柔らかくて、まだスイングのテンポやスイングスピードがそこまで早くない初心者の方が振りやすくなっています。
メーカーは、今使っているほかのクラブと同じものを選べば問題ありません。
3.2.中級者~上級者におすすめのユーティリティ
中級者~上級者の方は、もう自分のプレーの特徴が分かっていると思うので、そこを補うユーティリティを選びましょう。
飛距離に自信がないならウッドタイプ、強い球を打ちたいならアイアンタイプにして、FP値やロフト角も自分の苦手な部分を克服できるものを選ぶべきです。
中級者~上級者なら、しなりを使って打つ感覚は身に付いていると思うので、シャフトはカーボン製を使うとパフォーマンスが上がります。
しなりを生かしたスイングをすれば、ユーティリティの距離も打球方向もかなり安定してきます。
またシャフトの硬さはそれぞれですが、プレーヤーによっては硬めのものも使用できます。
一般的に硬めのシャフトはスイングのテンポやスイングスピードが速い人に向いています。
中級者~上級者なら十分使いこなせるはずですので、適切なシャフトを選んで好スコアを目指していきましょう!
4.初心者はこの条件のユーティリティがおすすめ
初心者の方がユーティリティを選ぶ上で、ぜひ知っておきたいポイントがあります。
この条件に当てはまるユーティリティを選んでおけば、初心者の方にも使いやすく楽しんで練習ができるでしょう。
これからお話しする条件を満たしたユーティリティを選んでおけば間違いない、というポイントを解説していきます。
4.1.初心者におすすめのヘッド
初心者の方がユーティリティを選ぶ時、ヘッドはウッドタイプを選ぶようにしましょう。
初心者のうちはまだ飛距離が十分出ないので、遠くまで飛ばすことに長けたウッドタイプのユーティリティを持っておけば、200ヤードくらいの遠い距離も対応できるようになります。
また、ヘッドの大きさは大きめのものがおすすめ。
ヘッドが大きいとスイートエリアが広く、多少ミスしても打球に影響が出にくいので安心して振ることができます。
ヘッドが小ぶりなものは操作性に優れていて、打球をコントロールしやすいのですが、その分正確で繊細なミートが求められます。
やや上級者向けの作りとなっていますので、まずは”ウッドタイプ”で”大きめ”のヘッドを持ったユーティリティを選びましょう。
4.2.FP値は大きめを選んでおけばOK
初心者の方は、ユーティリティのFP値は大きめのものを選んでください。
FP値が大きい、出っ歯なクラブはなだらかなスイング(レベルブロー)で振ってもボールが上がりやすくなっています。
芝に沈んでいるボールでも拾いやすくなるので、ダフりのリスクも減らすことができるのです。
初心者の方が苦手とするところをある程度クラブが補ってくれるようになるんですね。
逆にFP値が小さいと、上から下に振り下ろすダウンブローで正確にボールをとらえなければならず、ダフりの危険性が増えてしまいます。
弾道も高さを出すことが難しくなるので、初心者の間は扱いづらいかもしれません。
まずはミスに強く、高さを出しやすいFP値の大きいユーティリティを選ぶのがおすすめです。
まとめ:自分のスイングやプレーから最適なユーティリティを選んでください!
今回はユーティリティの特徴、そしておすすめの選び方について解説しました。
ユーティリティはヘッドの形状、シャフトの素材、FP値、ロフトの組み合わせによって様々な特徴を持っています。
初心者の方は「まずはウッドタイプの、ヘッドとFP値が大きいものを選んでください」というおすすめがありますが、それ以降は自分のプレースタイルや好みの問題になってきます。
もっと飛距離を出したい、ショットに安定感を出したい、強風時にできるだけスコアを落とさないようにしたい・・・
あなたのプレースタイルや得意・不得意から今回の内容を思い出して、どんなユーティリティを選べばいいか考えてみてください。
自分の打ち方と、クラブの特性を一致させることであなたのプレーはさらに向上していきます。
“お助けクラブ”とも呼ばれる便利なユーティリティを使いこなして、さらにゴルフ生活を充実させていきましょう!