自分のスタイルからクラブセッティングを考えよう!スコアを最高にするためのセッティングとは?
2022-01-31
クラブセッティングとはラウンドに持っていく14本のクラブを選ぶ、ということです。この14本の内訳は完全に自由なので、はじめのうちは「何をもっていけばいいのか分からない・・・」なんてことになるかもしれません。
なので初心者の方は適当に14本選んで持っていく、なんとことをやりがちですが、それは非常にもったいないこと。セッティングをしっかりやればミスも少なくすることができますし、コースマネジメントもぐっと楽になります。
そこで今回は各クラブの得意な分野と苦手な分野を把握し、適切な14本を選んで戦略的にセッティングする方法を解説します。
セッティング次第ではあなたのスコアを最高値まで高めるセッティングを考えていきましょう!
Contents
1.それぞれのクラブの特性を把握しよう
ラウンドに持っていけるクラブは14本と決まっています。
しかし決まっているのは本数だけで、どのクラブを何本持っていくかはすべてゴルファーが決めることができます。
セッティングを工夫するとシチュエーションごとに適切なクラブを使うことができるので、ミスの度合いを減らすこともできますし、スコア改善にもつながります。
初心者のうちは、「何となく手持ちの14本を入れてきました」となりがちですが、これはとてももったいないこと。
そこで今回は初心者の方、特に100切りを目指している方に向けて、セッティングの考え方について解説していきます。
2.実際にセッティングを選んでいく
セッティングを考える上で、まず考えるのが「必ず使うクラブから選んでいく」ということ。
ラウンドを回る中で、最も使用頻度が高くなると思うクラブから選んでいくことが重要です。
ゴルフの世界には「飛距離はクラブ、スコアはセッティング」という言葉があります。それだけセッティングとスコアは密接に関わっているんですね。
セッティングの中で必要なクラブ、そうでないクラブをしっかり判断して、好スコアにつながるセッティングをしていきましょう。
2.1.絶対に必要になるクラブはこれ!
まずラウンドの中で絶対に必要になるクラブは、ドライバー、パター、サンドウェッジの3つです。この3つはどんなコースを回るにしても、必ずセッティングに組み込んでおきましょう。
ドライバーは最も飛距離が出るクラブで、通常のPAR72のコースならほぼ毎回ドライバーから始めることになります。
トップクラスに使用頻度が高いクラブですので、しっかり練習してセッティングの中に入れておいてくださいね。
そして必ずセッティングに入れなければならないクラブのもう一つが、パター。ホールの終わりはほぼ必ずパターで終わるので、グリーン上で必ず登場するクラブになります。
むしろグリーン上ではパターしか使えないので、こちらもちゃんとセッティングの中に入れておきましょう。パターは全ストロークの4割以上を占めると言われているほど、重要なクラブです。
そして絶対に必要になるクラブの最後が、サンドウェッジです。
バンカーにボールが落ちてしまった時、活躍するのがこのサンドウェッジ。もしこれがなければ、バンカーからボールを脱出させることが極めて難しくなります。
バンカーでしか使わないクラブですが、それゆえに唯一性があるクラブですので、こちらもしっかりセッティングに組み込んでおきましょう。
2.2.ドライバー、パター、サンドウェッジ以外のクラブはどうするか
ドライバー、パター、サンドウェッジが決まったところで、次はそれ以外のクラブをどうするかを考えていきます。
基本的にはアイアンとフェアウェイウッド、ウェッジ、そしてユーティリティを何本ずつ持っていくかという組み合わせになるかと思います。まずアイアンですが、これは打てる番手から順番に入れておけばいいでしょう。
アイアンは基本的に5番か6番からのセットになっていることが多いですが、初心者のうちは5番アイアンで打っても、7番とか8番アイアンとそれほど飛距離が変わらないということがあります。
長いクラブのほうが扱いづらくなる、というのはゴルフの常識ですよね。
なのでそれだったら5番アイアンなんて最初からセッティングに入れないで、7番、8番を使った方がスコアは安定します。
もちろんアイアンが得意なら5番や6番を入れてもいいでしょう。
近年、アイアンはセッティングの中からどんどん本数が少なくなっているクラブですので、基本的に「問題なく打てる番手まで入れる」という考えでOKです。
そしてフェアウェイウッド。これはまず5番ウッドから入れましょう。
5番ウッドは地面から打つクラブの中ではかなり飛距離が出ますし、比較的打球も上げやすいので活躍する場面は多いです。
次に7番ウッド。
これは2番、3番といったロングアイアンの代わりになるクラブです。
アイアンよりも軽く楽に振れるので、アイアンタイプよりウッドタイプのクラブの方が扱いやすくなっています。
基本的にこの2本を押さえておけば大丈夫ですが、シニアや女性ゴルファーはもう一本、11番ウッドあたりを入れておくのもいいでしょう。
次はウェッジです。
ウェッジはフルスイングするクラブとしては、最も短くロフト角も大きい。
つまり初心者にも扱いやすいクラブと言えるのです。
このウェッジはフェアウェイウッドやアイアン、ユーティリティに比べて少し多めに持っていくといいでしょう。
ウェッジは52度と58度の2本がセットになっていることが多いので、セッティングでも何となくウェッジは2本、としている方が多いです。
しかし正確な飛距離管理をするには、ウェッジは50度、54度、58度の3本は入れておきたいところ。
特に50度のウェッジは初心者にも簡単に扱えるクラブなので、100ヤード前後の距離が安心して打てるようになります。
最後にユーティリティ。
ユーティリティを上手くセッティングするには、自分が「アイアンはこの番手までだったら自信を持って打てる」という距離を把握することです。
そして、自信がない番手をユーティリティに変えていく、という考え方をするといいでしょう。
「自信がないアイアンをユーティリティに変える」という発想ですね。
初心者の方は6番くらいから上手く使えなくなってくるので、このあたりの距離を打つアイアンをユーティリティに変えていくのがおすすめです。
2.3.苦手なクラブはセッティングに入れない
セッティングに置いて、「苦手なクラブは最初からもっていかない」という考え方もあります。
苦手なクラブはそもそも使おうという気にもなりませんし、近い飛距離が出る得意なクラブを使った方が結果的に好スコアにつながることが多いです。
もしフェアウェイウッドが苦手なら本数を減らしてユーティリティに変えてみたり、アイアンが苦手ならウッドタイプのユーティリティやショートウッドに変えるといいでしょう。
無理に苦手なクラブを使ってもスコアを落とすだけですし、良い結果にはつながりません。
自信をもって使えるクラブを入れておくことで、安心してラウンドすることができるのです。
2.4.アマチュアならこのクラブは必要ありません!
アマチュアゴルファーにとってまず必要ないと言い切れるのが、”3番ウッド”です。
3番ウッドはフェアウェイウッドの中で主役になる番手なので、つい初心者の方はセッティングに入れてしまいがち。
しかしこの3番ウッドは、初心者だけでなく、アマチュアゴルファーの9割以上は使いこなすことができません。
理由は、地面から打つクラブとしては最も長くて扱いづらいということ。ものによっては、一昔前のドライバーと同じくらいの長さの3番ウッドもあるのです。
それを地面から打つのは、アマチュアゴルファーにとっては至難の業でしょう。100切りを目標にしていたり、スコアが90台のゴルファーにとっても使わない方が無難なクラブです。
2.5.アイアンは何本入れればいいか?
先ほど解説した内容と重複しますが、アイアンは「自信を持って打てる番手」だけ入れておけばOKです。
近年、アイアンはセッティングの中からどんどん本数が減っており、代わりにユーティリティやウェッジを入れるゴルファーが増えて来ています。
アイアンに苦手意識がある方だと、番手が2つくらい違ってもそれほど飛距離が変わらないこともありますので、打てる番手だけセッティングに入れておけばいいでしょう。
3.自分の弾道や飛距離からクラブを選ぶ
セッティングを選ぶのに、自分の弾道や飛距離といった特徴を考えて、そこからクラブを選んでいく方法もあります。
あまり飛距離に自信がないならそこを補うクラブ、打球を上げるのが苦手なら比較的上げやすいフェアウェイウッドを入れるなど、自分のプレーから考えていきましょう。
自分の苦手を補ってくれたり、反対に得意なプレーを伸ばしてくれるクラブを入れることで、スコアアップを目指せます。
3.1.弾道が低いゴルファーのセッティング
弾道が低くなりがちな方は、打球が上がりやすいフェアウェイウッドを多めに入れるといいでしょう。
苦手なプレーを助けてくれるクラブを使えば、スイングを無理に修正しようという動きもなくなって、ミスの度合いを減らすことができます。
5番、7番、9番ウッドあたりを入れておけば、どんな距離でも打球を上げやすいクラブを使っていけます。
弾道が低い方が、障害物が多いコースを回る時に役立つセッティングと言えるでしょう。
3.2.弾道が高いゴルファーのセッティング
弾道が高いゴルファーは、打球が弱くなって強風時などに正確性を欠いてしまうことがあります。
なので低弾道で強い打球が打てるクラブをセッティングに入れておきましょう。
フェアウェイウッドは3番位にしておいて、ユーティリティやアイアンを多めに入れておけば強い打球を打つクラブを揃えられます。
もしアイアンに苦手意識がなければ、ロングアイアンのところをアイアンタイプユーティリティに変えていってもいいですね。
3.3.飛距離に自信がないならユーティリティを入れよう
飛距離にあまり自信がないという方は、セッティングの中にユーティリティを1~2本入れるようにしましょう。
ユーティリティはフェアウェイウッドよりミートしやすく、アイアンよりも飛距離が出るため、この間の飛距離を埋めるのに最適なクラブです。
特に初心者のうちは4番アイアン、5番アイアンといったロングアイアンを上手く扱うのは難しいですから、フェアウェイウッドとアイアンの距離にギャップができてしまいます。
その距離をユーティリティで補うことで、飛距離管理を正確にすることができるんですね。
4.100切りを目指すゴルファーのセッティング
初心者の方がまず目標にするのが、”100切り”でしょう。
スコアが100を切れば初心者を卒業して、中級者の仲間入りと言ってもいいのではないでしょうか。
そこでここからは、100を切るためのセッティングについて考えていきます。
4.1.短い距離のクラブを充実させよう
100切りを目指すゴルファーは、
短い距離、特に”100ヤード以内”を充実させることが大事です。
100ヤードというと、ちょうどグリーン周辺ですね。
上級者であれば、同じクラブでも数十ヤードくらいの打ち分けができるのですが、初心者の方はそうもいきません。
むしろ力加減をミスしてしまって、スコアを悪化させてしまうことの方が多いです。
なので繊細な飛距離コントロールが求められるようになる100ヤード以内の距離のクラブを充実させることが、100切りを達成する近道なんですね。
4.2.ドライバーを外す必要はない
100切りを目指すと行くゴルファーに対して、たまに「ドライバーは使わないようにしましょう」なんて書いてある記事を目にします。
しかし結論から言うと、ドライバーを外すメリットは全くありません。
フェースも広く、ボールも高くティーアップしているので、ドライバーはさほど難しいクラブではありません。
フェアウェイウッドでティーショットする方がよっぽど難しいです。
最初のティーショットでドライバーを使わないというのは、それだけで距離のハンデを背負うことにもなりますので、ドライバーは必ずセッティングに入れるようにしましょう。
4.3.長めのショートホールに合わせたクラブを入れておく
ラウンドする時に、その日のコースに長めのショートコースがあるなら、そこに特化したクラブを入れておくのもおすすめです。
たった1ホールのために専用のクラブを入れるの?と思われるかもしれませんが、1日ラウンドする中で、14本すべてのクラブを使うことはめったにありません。一度も使用せずにラウンドを終えるクラブが出てくるのです。
それだったら、使う可能性が低いクラブを抜いて、ショートコース専用のクラブを入れた方が好スコアにつなげやすいです。
池越えをするホールがあるなら、飛距離の出やすいショートウッドを入れたり、
長い打ち下ろしがあるホールなら、強い打球が打てるアイアンタイプのユーティリティを入れてみたり・・・100切りを目指している方は意識してみてくださいね。
まとめ:クラブの特徴を把握し、戦略的なセッティングをしよう!
今回はクラブのセッティングについて解説してきました。
ラウンドに持っていける14本は自由に選べるので、クラブごとの特徴、そして自分がクラブに何を求めるかを考えるのが重要です。
絶対に必要になるクラブを押さえておいて、自分の得意なクラブ、自分の苦手を補ってくれるクラブ、その日のコースを見て必要になりそうなクラブ・・・
それらを適切に選ぶことで、スコアにも大きく影響してきます。
ただ何となく14本選ぶのではなくて、戦略的なセッティングをして好スコアを目指しましょう!